「前回の受診からかなり時間が経ってしまったけれど、これは再診になるのだろうか、それともまた初診になるのだろうか?」多くの患者さんが一度は抱く疑問です。再診と見なされる期間には、実は明確に「何ヶ月以内」といった法律上の決まりがあるわけではありません。その判断は、基本的には「前回診断された傷病に対する一連の治療が継続しているか否か」という医学的な観点から、診察する医師によって下されます。最も分かりやすいのは、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった慢性疾患の場合です。これらの病気は、完治するというよりも、生涯にわたって継続的な管理が必要となるため、たとえ数ヶ月受診期間が空いたとしても、同じ病気の治療継続と見なされ、再診として扱われるのが一般的です。医師から「次は三ヶ月後に来てください」と指示されている場合は、その指示に従っている限り、当然ながら再診となります。一方で、風邪や腹痛といった急性の病気の場合は少し異なります。これらの病気は通常、数日から数週間で治癒します。もし、風邪で受診し、薬を飲み終えて症状がすっかり良くなったのであれば、その病気に対する治療は「治癒」によって一旦終了したと見なされます。そのため、もし半年後に再び風邪をひいて同じ病院にかかったとしても、それは新たな風邪に対する新しい診療の開始と判断され、初診扱いになる可能性が高くなります。問題は、患者さん自身の判断で治療を中断してしまった場合です。例えば、医師から「また来週来てください」と言われたにもかかわらず、症状が少し良くなったからと自己判断で通院をやめてしまい、数ヶ月後に同じ症状が再発して受診したようなケースです。この場合、医療機関側は「患者が任意に治療を中断したため、一連の治療は終了している」と判断し、再度、初診として扱うことがあります。これは、長期間状態を把握できていない患者さんに対して、改めて詳細な問診や診察を行う必要があるためです。つまり、再診となるかどうかの鍵は、期間の長さそのものよりも、医師の指示に基づいた治療の継続性にあると言えるでしょう。不安な場合は、予約や受付の際に正直に状況を伝え、確認するのが最も確実です。