病院やクリニックを利用する際、私たちは「初診」と「再診」という言葉を耳にします。これらは単に初めてか二回目かという単純な区別ではなく、日本の医療保険制度において明確な定義と役割を持つ重要な概念です。この違いを正しく理解することは、適切な医療を受ける上で、また医療費を把握する上でも役立ちます。まず「初診」とは、文字通り、その医療機関に初めてかかる場合、または以前にかかったことはあるものの、その時の病気がすでに治癒しているか、あるいは自らの判断で治療を中断した後に、再び同じ医療機関を受診する場合を指します。重要なのは「新たな傷病に対して、新たな診療が開始されること」が初診の本質であるという点です。一方で「再診」とは、一度初診として診断された特定の病気や症状に対して、治療を継続するために同じ医療機関を受診し続けることを指します。つまり、医師が「この症状については、また来週様子を見せに来てください」と指示した場合や、高血圧や糖尿病などの慢性疾患で定期的に通院し、薬の処方や経過観察を受ける場合が典型的な再診にあたります。この区別の根底にあるのは「一連の治療行為」という考え方です。初診で病状を把握し、治療計画を立て、再診でその計画に基づいて治療を進め、効果を確認し、必要に応じて計画を修正していく。この流れ全体が、一つの病気に対する一連の医療と見なされるのです。したがって、たとえ前回から一ヶ月以上期間が空いたとしても、医師が治療の継続が必要と判断している限り、それは再診として扱われます。逆に、風邪でかかった数日後に、今度は足を捻挫して同じ病院を受診した場合は、異なる傷病に対する新たな診療の開始と見なされ、初診として扱われるのが原則です。このように、初診と再診は、受診回数だけでなく、治療の継続性という観点から区別されています。この違いが、次に説明する診療費にも大きく関わってくるのです。
再診とは何か?初診との根本的な違い