私が初めて産婦人科の門を叩いたのは、社会人二三目、仕事の激務で生理がパタリと止まって四ヶ月が経過した頃でした。それまでは順調だった周期が突然狂い始め、最初は「ラッキー、面倒な生理がなくて楽だ」なんて不謹慎なことを考えていたのですが、次第に肌荒れが酷くなり、理由のないイライラや虚無感に襲われるようになって、ようやく事の重大さに気づきました。インターネットで検索すればするほど「不妊」「早期閉経」といった恐ろしい言葉が画面に踊り、恐怖で足がすくみましたが、このままではいけないと意を決して職場の近くの婦人科クリニックを予約しました。当日は、独特の香りが漂う待合室で、妊婦さんや自分と同じくらいの年齢の女性たちに囲まれ、ひどく緊張していたのを覚えています。診察室に呼ばれ、先生に「生理がこないんです」と伝えると、先生は叱るどころか「よく勇気を出して来てくれましたね、毎日頑張りすぎたんですね」と優しく声をかけてくれました。その一言で、自分でも気づかないうちに抱え込んでいた緊張の糸がふっと切れたような気がしました。検査は、血液検査と超音波検査が行われました。内診台に上がるのは初めてで生きた心地がしませんでしたが、カーテン越しに先生が「今から機械を当てますよ」「画面を見てくださいね、これが卵巣ですよ」と実況するように説明してくれたおかげで、パニックにならずに済みました。検査の結果、私の場合は極度のストレスによる自律神経の乱れからくるホルモンバランスの崩壊であることが分かりました。治療として低用量ピルを処方され、数ヶ月かけて周期を整えていくことになりましたが、病院を出る時の足取りは驚くほど軽やかでした。あんなに一人で悩んでいた時間が馬鹿らしく思えるほど、プロの診断は明確で、私に安心感を与えてくれました。ピルを飲み始めてから、生理はカレンダー通りにやってくるようになり、それに伴って肌の調子もメンタルも劇的に安定しました。もしあの時、病院に行くのを躊躇って放置していたら、私の身体は今頃どうなっていたか分かりません。生理不順をきっかけに自分のライフスタイルを見直し、身体の声に耳を傾けることの大切さを学びました。病院は、決して怖い場所ではなく、自分を守るための知識と手段を授けてくれる場所でした。同じように悩んでいる方がいたら、その一歩は未来の自分を救うための最も勇気ある選択だと伝えたいです。
初めての産婦人科で生理不順を相談した私の記録