突然の発熱や、止まらない咳、喉の痛み。そして、体中の関節が痛む、あの独特の倦怠感。これらの症状が現れた時、多くの人が「もしかして、コロナに感染したかもしれない」と、強い不安に駆られるでしょう。しかし、その次に頭をよぎるのは「一体、どこの病院、何科を受診すれば良いのだろう?」という、意外と難しい問題です。特に、感染症の流行状況や、医療提供体制が刻々と変化する中で、その答えは一つではありません。しかし、基本的な考え方として、いくつかの指針を知っておくことは、パニックにならず、適切な医療へとスムーズに繋がるための、重要な道しるべとなります。まず、最も基本的で、そして最も推奨される最初のステップは、いきなり大きな病院に駆け込むのではなく、まずは「かかりつけ医」に電話で相談することです。普段からあなたの健康状態を把握してくれている、近所の内科や小児科のクリニックが、最適な最初の相談窓口となります。かかりつけ医に電話をし、現在の症状を詳しく伝えることで、そのクリニックで診察や検査が可能なのか、あるいは、発熱外来を設けている、より適切な別の医療機関を紹介してもらうことができます。もし、かかりつけ医がいない場合や、夜間・休日で連絡がつかない場合は、お住まいの自治体(都道府県や市区町村)が設置している「受診・相談センター」や「発熱相談センター」といった、専用の電話窓口に連絡するのが、次の選択肢となります。これらの窓口では、専門の相談員が、あなたの症状や状況を聞き取り、その時点で受診可能な、最も近い医療機関を案内してくれます。また、新型コロナウイルス感染症の診療は、特定の専門科に限定されているわけではありません。一般的には、「内科」「呼吸器内科」「小児科」、そして耳鼻咽喉科系の症状が強い場合は「耳鼻咽喉科」などが、主な対応窓口となりますが、多くのクリニックや病院が、専門科を問わず、「発熱外来」として、発熱患者全般の初期診療を担っています。大切なのは、自己判断で直接医療機関を訪れるのではなく、必ず事前に「電話で連絡・相談」し、指示を仰ぐこと。それが、あなた自身の安全を守り、医療現場の混乱を防ぎ、そして感染拡大を防止するための、最も重要なルールなのです。
コロナかも?何科を受診すべきか